宮崎県綾町の奥山では、森林総合研究所九州支所(熊本県)によって30年間に渡り調査・研究が積み重ねられています。今年で調査地「綾リサーチサイト」を設置して30年を迎えるにあたり、その森林研究の成果を地元へ還元することを目的に公開フォーラムが開催されます。綾の照葉樹林プロジェクトはこの活動に賛同し、共催することになりました。
公開フォーラムでは5件の招待講演に加えて、ポスターセッションを行います。
講演ではリサーチサイトの成果を中心に照葉樹林と関連する研究成果を発表します。また、ポスターセッションでは成果普及の他に、アマチュアの方も含めて調査・研究する人々に綾町での成果を発表していただきます。公開フォーラムの翌日にはリサーチサイトをご案内する散策もいたしますので、ぜひこの機会に綾の森をご覧いただきたいと思います。
いずれの発表・散策も、綾町民をはじめとする一般市民に研究成果を広く知っていただき、交流・情報交換を行うことで、今後の綾町における研究活動の活性化に貢献するために実施いたします。
【公開フォーラム】
日時 :2019年11月30日(土) 開場12:30
講演13:00-17:00 ポスターセッション14:30-15:30
会場 :綾町高年者研修センター
参加費:無料
講演内容と演者:
1.「綾の森と対馬の森 ~日本を代表する照葉樹林をくらべる~」
真鍋徹(北九州市立自然史・歴史博物館)
2.「綾の森の動き ~綾リサーチサイト30年間の調査結果から~」
山川博美(森林総合研究所 九州支所)
3.トークセッション「照葉の森が育む山のくらし」
井ノ口三郎(綾町在住)/ 聞き手 木佐貫ひとみ
4.「綾の照葉樹林プロジェクトから綾ユネスコエコパークへの系譜
~綾の照葉樹林とその恵みを活かした市民活動の広がり~」
朱宮丈晴(日本自然保護協会)
5.「ヤマビルの吸血被害やマダニによる感染症はどうして全国に拡大したのか?」
谷重和(ヤマビル研究会)
番外編【森の恵みにふれるツアー ~照葉樹林と綾神楽~ 】
①伝統綾神楽編~神楽復元の披露と照葉樹林食文化~
奥山に鎮座する川中神社には、神仏習合と山岳信仰の気配を色濃く残した民族文化といえる綾神楽が伝承されており、照葉樹林が育んだ文化の代表的存在と言えます。1番のみ伝わっていた神楽を、綾町民若手の神楽復元プロジェクトが中心となり、神社関係者とともに復元に取り組んでいます。これからも続く復元へのみち。今宵は照葉樹林が育てた太鼓のリズム・錦綾太鼓にあわせて森への感謝の舞いを奉納します。
日時 :2019年11月30日(土) 開場18:00 開演18:30-20:30
会場 :綾の里
参加費:1,000円(軽食代)
企画 :(一社)てるはの森の会
②散策編~文化を育む照葉樹林・リサーチサイトを歩く~
様々な文化を育んできた綾の森では1989年から森林動態を観測する目的で、国有林内に固定観測地が設定されています。その後、2005年から官民協働で照葉樹林を保護・復元するプロジェクトが始まり、この長期にわたる観測地のデータは大変貴重なものとなっています。普段は鍵がかけられなかなか立ち入ることのできない綾の森へご案内します。
日時 :2019年12月1日(日) 9:00集合(綾町体育館) 9:00-13:00
散策場所:綾リサーチサイト(大森岳林道沿い:マイクロバスでご案内します)
案内人・齋藤哲(森林総合研究所 九州支所)
参加費:1,000円(弁当・飲み物・保険など)
人数 :20名程度
※番外編は「(公財)宮崎県芸術文化協会・チャレンジ文化活動事業の助成を受け実施します。
お申込・お問合せ:(一社)てるはの森の会(申込〆切 11/25月)
FAX、メール、郵送にてお申し込みください。
名前
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| 電話 FAX | |
住所 〒 | | 年齢 |
メール
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参加希望に〇を | 11/30フォーラム | 11/30神楽披露 12/1散策 | | | | |
〒880-0014 宮崎市鶴島2-9-6 みやざきNPOハウス403号
TEL:0985-35-7288 FAX:0985-35-7289
E-mail:teruha☆miyazaki-catv.ne.jp(☆を@に変換してください)
主催:国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所九州支所
共催:綾の照葉樹林プロジェクト連携会議
(九州森林管理局・宮崎県・綾町・(公財)日本自然保護協会・
(一社)てるはの森の会)
後援:環境省生物多様性センター,宮崎大学,宮崎県教育委員会,
北九州市立自然史・歴史博物館