服装や忌避剤
ヤマビルが生息する場所に入るときは、準備をしましょうね!
①服装の準備
長袖・長ズボンを着用します。暑い夏場は半そで短パンで開放的になりたいとは思いますが、ヤマビルからすると格好の餌食となります。
靴・靴下・ズボンの隙間から侵入する事が多いです。長い靴下をはき、ズボンの裾を入れて侵入をふさぎましょう。長靴をはく場合でも、靴下の中にズボンの裾を入れることは必須です。スパッツは侵入しやすいうえに侵入されたことに気づきにくくするため、当会はあまりおすすめしません。
②ヤマビルが嫌がるものを足下にスプレーする
市販のヤマビル専用忌避剤、塩水(濃度20%以上)、食酢、虫よけスプレーなどを事前に足下にスプレーし、侵入しにくくします。
③時々足下を確認する
一定時間歩いたり休みをとった場合は、仲間同士で互いに足下等にヤマビルがくっついていないか確認し合ってください。靴の裏、靴の中、靴下の中に潜り込むことが多いです。ヤマビルが肌にとりつくと冷っとするので、その感覚を逃さないことも大切です!
歩く際の注意
山の中の遊歩道を歩くときは、次のようなことに気をつけてください
①落ち葉の上をなるべく歩かない
②歩道の端、崖側の茂み、水がしみ出ているところはヤマヒルがいることが多いです
③けもの道と歩道が交差しているところはヤマビルが多いです
③じっと立ち止まるとヤマビルに取りつかれる可能性が高くなります
④ヤマビルにとりつかれていないか、こまめに確認しあいましょう
見つけた場合の対処法
ヤマビルは靴で踏みつぶすだけでは死にません
・でこピンしても飛んで行かない時は、消毒用エタノール、塩、食酢、ヤマビル専用忌避剤をふりかけます
庭先や畑で見つけたら、定着して繁殖しないように駆除しましょう
・身近に上記のヤマビルが苦手とする成分がないときは、指でくるくる丸めても死にます
・ハサミで切る、ライターの火で焼くなどの対処になります。
吸血された場合の対処法
もし吸血されても、慌てず対処しましょう!
①ヤマビルを取り除く
・吸盤をはがすようにして、爪ではぎとる
・塩や消毒用エタノール、スプレー式湿布剤、虫よけスプレーなどをふりはぎとる
②取り除いたヤマビルを殺す
・吸血したヒルは産卵して増えます
・上記の忌避剤を使うと死にます
③傷口からヤマビルの唾液成分を出します
・軽く傷口を絞り、唾液成分のヒルジンを取り除くと、治りが早いです
・水で洗い流す
④血が流れるのを防ぐ
・絆創膏をはります
・抗ヒスタミン剤などを塗るとかゆみが比較的抑えられます
・2~3時間ごとに張り替えると良いです
・入浴で血流がよくなり再び血が流れることもありますが、命にかかわることはありません。手当を繰り返しましょう
※吸血されると出血が2~3時間とまりにくく、かゆみや腫れがでます。治癒には個人差がありますが、1週間から1カ月程度で治ります。
熱・化膿・めまいなどの症状などあり改善されない場合や長引く場合は、医師に相談してください。
今のところ、感染症を引き起こす例は報告されていません。
心と服装の準備をばんたんにして、綾の森の散策へくりだしましょう♪