活動の背景
全国的にシカ・イノシシの個体数の増加や生息域の拡大に伴い、それらを吸血源と運搬役にするヤマビルの生息エリアが急激に拡大しています。生物多様性の保全やESDの重要性を体験できる奥山エリアにヤマビルが多いことで、多くの人が初夏から初冬にかけて自然豊かなエリアに出向く機会を激減させています。
シカ・イノシシは有害鳥獣の駆除や捕獲など全国的に取り組まれていますが、ヤマビルに関しては研究者も少なく、その生態すら一般に知られてはいいません。
照葉樹林の町・宮崎県綾町では、照葉大吊橋遊歩道や森森林セラピー基地など森林浴を楽しめる遊歩道があるものの、4月~12月までヤマビルがいるため、積極的な誘致活動は逆に風評被害を生むかもしれないとの懸念の声も大きく、実際に夏の間の入山者は多くありません。また温暖化の影響でヤマビルの活動期間も延びています。
人と自然の共生を目指す綾ユネスコエコパークの地で、1年のうち4分の3以上、市民が心地よい森林浴を楽しみにくい状況にあることは、環境教育の実践の場として致命的な障害となっています。
2018年度から地球環境基金の助成を受けて始まりました
まずは綾町内での分布状況や被害状況を把握し、それを踏まえたうえでヤマビルの生態を学び対応策を検討し、実践に向けての協力体制を構築したい!平成29年度から3カ年、地球環境基金の助成を受けて実施がはりまりました。その中で、活動を支える市民グループ・ヤマビル調査隊を立ち上げました。